お客様の声 CASE STUDY

お客様の声:植平工業株式会社 様(レーザー加工機などを導入)

ご購入者/植平工業株式会社様

植平工業株式会社 様は、奈良県宇陀市内にて、鉄材を主とした土木・道路・建築資材などの制作を中心に業務を行っている。いままで、長期に渡るお取引の機会を得ており、2022年には、新品ファイバーレーザー加工機を納入させていただいた。今回、機械の使い心地や今後の方針について、代表取締役専務の中野様にお話を聞かせていただいた。

会社概要

Q.御社の概要についてお聞かせください。

A.当初、植平グレーチング工業として創業いたしました。主に鉄で作成する格子状の道路や歩道の溝蓋(みぞぶた)を作っておりましたが、海外からの製品が入ってくるようになり、外部環境が変化したタイミングで、その他の製品についても生産するようになりました。工場の敷地をある程度確保しているため、鉄製の大型加工品についても対応しております。

Q.もっとも得意とされる業務は?

A.材料の一次加工から、めっき、塗装まで一貫して加工できるところが強みだと思います。材料は、加工済のものを仕入れて、溶接だけ行って販売する会社も多いと思いますが、元の材料から、穴あけ・切断から始めて、曲げ・溶接も行い、最終の形まで持っていくことができます。

Q.お客様から喜ばれているところは?

A.例えば、砂防ダムという土石流などに対応する、山中での工事があります。天候等によって工事スケジュールが変更になり、納期が先に延びることがあるのですが、弊社の敷地内にて保管しておくことができます。納品物自体が大型のため、出荷するまでの保管場所に困る会社さんが多いと思うのですが、敷地の広さも、お客様に選ばれる要因の一つになっていると思います。「広い」ということは、作業場所に余裕があるため、ミスや事故が起きづらいことにもつながっていると感じます。

新規機械導入の契機

もともとは、プラズマ加工機にて板の切断を行っておりましたが、限界を感じておりました。次の機械を考えていたところ、ファイバーレーザーが候補にあがり、金額も大きかったですが、今後の仕事の広がりを考え、社長に提案いたしました。

Q.導入して、どのようなメリットがありましたか?

A.やはり、加工スピードです。圧倒的に速いです。薄い板ですと、2.3mm、3.2mm、4.5mmを使う事が多いのですが、比べものにならないです。しかも、消耗品の交換頻度が少なくなりました。プラズマですと、火が出る部分の電極交換などが頻繁だったのですが、ファイバーですと痛みが少ないです。肌感覚なのですが、2.3mmの板ですと、5倍くらいのスピードアップができました。また、切り口など、仕上がりがキレイです。
プラズマですと、最初に板を貫通させるピアシングの穴が大きかったのが、小さくなりました。9mm・12mmの厚板においても、穴をあけた際の内側部分の仕上がりが良くなり、後工程での工数も減ったと思います。加工後の裏側につくドロスも少なくなりました。

Q.導入して、デメリットがありましたか?(笑)

A.16mm以上の厚板を扱う場合、材料を選ばないと加工不良が起こってしまうことがあります。そのため、強いて言えば、求める加工精度が出せる材料を仕入れるコストが上がってしまうことだと思います。ただ、メインで加工している厚さではないため、あまり負担にはなりません。この点についてはメーカーさんも把握していて、最新機種からは対策がされているようです。

Q.導入して、何か新しくチャレンジした業務はありますか?

A.植平工業(株)とは別に、キャンプ用品の別ブランドを立ち上げているのですが、商品を加工する場合や模様をつけたりすることに使ってみました。プラズマですと、細かい部分までの加工が出来なかったためです。その他、今まで外注に出していた業務を自社で行うことが可能になったため、確実にコストダウンとなりました。

Q.今度、どのような業務に役立て、伸ばしていきたいですか?

A.薄い板を扱う業務にも力を入れていきたいと考えています。今までも、小型のものの引き合いもあったのですが、加工スピードが遅かったため、量が多くなる業務を引き受ける事ができませんでした。今後は、プレスブレーキの金型なども増やし、板金業務についても伸ばしていこうと考えています。

仕事への姿勢など

Q.入社されてから、印象深かった深い仕事・出来事はどのようなにものがあったでしょうか?

A.いろいろありますが、納品前の確認作業が思い出されます。いくつかの部品を組み合わせて、一つの製品になる場合、出荷前に組み立てて成果物を実際に確認し、改めて分解してから納品します。他の社員さんが忙しく、数ヶ月、自分一人でその業務を担当しました。もともと、自分の仕事プラスアルファで、確認業務を行ったため、スケジュールなど、かなりシビアに進捗管理したのを覚えています。

Q.仕事の際、大切にされていること・言葉などはありますか?

A.「ピンチはチャンス」という言葉です。品質や納期等がタイトな仕事を、発注いただいた商社さんと一緒に乗り越えたことがあります。難しい仕事だったのですが、踏ん張って対応したため、「植平さんなら任せられる」と、さらに大きな仕事をいただくようになり、現在も継続しています。

弊社への評価

Q.弊社との取引のきっかけは?

A.最初は、会長がメカニーさんの社長との取引で、HK700バンドソーだったと思います。その後、HK1000の導入や、その他の機械買取などでお付き合いが続いていると思います。

Q.弊社から機械を購入していただき、良かった点は?

A.最近のところですと、プラズマの買い取りと、ファイバーの導入を同時進行で進める必要があったため、鳥居さんに窓口をお任せし、対応してもらえたのがありがたかったです。また、加工に使うガス(液体酸素)を気体にする蒸発器など、周辺機器も中古で手配してもらえました。

担当者より

Q.とにかく、話を熱心に聞かれる真面目な方です

A.ご自身の話よりも、相手のことを理解しようという気持ちを持ち、会話される方という印象と持ちます。発注する担当者の方は、中野専務と相談すると安心感を持たれると思います。仕様の擦り合わせや注意事項など、細かいところまで詰めながら仕事を進めることができるのではないでしょうか。

Q.勉強熱心・アイデアマンの社長です

A.今回は、直接お話をお聞きする時間があまり取れなかったですが、写真を撮らせていただくことができました。本がぎっしり詰まった本棚や、アイデア商品が事務所内の随所に置かれています。下記は、社長が手掛けているキャンプ用品シリーズの一例で、普通車で利用できるキャンピングカーです。納品まで半年程度はいただいている商品です。

敷地の広さもお客様に選ばれる要因の一つになっていると思います。「広い」ということは、大型の製品も保管しやすく、置き場所も広いため、納入日までしっかり預かってもらえます。このようなところも、いろいろなお客様からの信頼につながっていると感じました。

Q.植平工業株式会社へのお問い合わせは?

A.依頼したい業務や相談したいことなどがありましたら、077-547-2644(担当:メカニー 鳥居)までお電話いただきたいと存じます。一度弊社でヒアリングさせていただきまして、先方にご連絡させていただきます。