お客様の声 CASE STUDY

お客様の声:文化シヤッター株式会社 秋田工場様(タレットパンチプレスなどを導入)

ご購入者/文化シヤッター株式会社 秋田工場様

文化シヤッター:工場長

文化シヤッター株式会社 様は、シャッターをはじめとした建物・住宅用建材の総合メーカーです。今回、秋田工場へタレットパンチプレス・プレスブレーキを納入するタイミングに合わせて、お客様の声への登場をお願いしました。
新たな機械設備を導入するにあたり、今までもこれからも大切にしていくこと、今後変えていきたいことなど、工場長の森田様と課長の瀬戸口様に取材させていただきました。

会社概要

Q.貴社の概要と秋田工場の役割についてお聞かせください。

A.私たちは、シャッターとビル用建材と住宅用建材の総合メーカーという位置づけです。工場は全国に7つあります。秋田工場はシャッター専業となり、福島県除く東北5県、新潟県にシャッターを供給しています。 工場用、防火・防炎用シャッター、テナントビルなどで使うシャッターからガレージ用・店舗用シャッターなど、重量・中量・軽量シャッターまで生産しております。

【お話しをうかがった人】
 文化シヤッター様:森田工場長・瀬戸口課長
 メカニー:鳥居・聞き手

文化シヤッター・秋田工場の仕事に対する考え方

Q.経営理念のご紹介

工場内の大きなパネルに経営理念と秋田工場の行動原則・基本方針が掲げられていました。

・私たちは、常にお客様の立場に立って行動します
・私たちは、優れた品質で社会の発展に貢献します
・私たちは、積極性と和を重んじ日々前進します

Q.秋田工場 行動の原則と基本方針

【行動の原則】

1.出来ない説明より、やる方法を考えることに労力をそそぐ。
1.すぐやる!必ずやる!出来るまでやる!
1.決めたことは、継続する。


【基本方針】

『For You』の気持ちで、ものごとを『看る』ことを心がけ、『行動の原則』に基づいた精神で、一気通貫のモノづくり体制と同期化生産を構築する。

「出来ない説明より、やる方法を考えることに労力をそそぐ」

Q.貴工場では、働いているみなさんに向けて、どのようなことを大切にするようにお話されるのでしょうか?

とにかく、ものづくりですので、「お客様の立場に立とうよ」ということです。お客様が喜ばれる商品を作りたいので、それは何かと考えると、自分でも買いたい商品となると考えました。

お客様の要望というのは、絶対的なものであるので、「できる」「できない」は別として、やれるだけはやろうよという話を常々しています。

我々は生産工場なので、工場内で働いている従業員には、結構無理難題が届くと思うのですが、それでも無理・いやだということは言わないです。

秋田工場の行動原則に「できない説明よりも、やる方法を考えることに労力を注ぐ」という項目があります。

どこまで、自分が買いたくなる商品に近づけるのか、それを、お客様や営業のみなさんに対して提供できるかを重視しています。

「100パーセント対応できなくてもいい、努力して30パーセントや40パーセントになってもしょうがないが、とにかくできるところまではやろうよ」という話をします。

やって失敗しても、戻すことは簡単なんですよ。やることが一番難しいです。「だめだったら、戻せば大丈夫。とにかくやろうよ」といって、ずっとやってきています。

Q.「お客様が喜ぶもの」が仕事のモチベーション

A.御社とお取引させてもらっているのも、同じ理由になるのと思うのですが、我々の作った商品を買っていただいたお客様が喜んでいただけないと、継続的な事業ができないと思います。ですから、商品を売るだけでなく、アフターフォローまでできる、それが我々が目指しているソリューショングループですね。

いかに長くお客様とお付き合いさせてもらえるかということが、事業継続にとって必要不可欠であり、お客様が喜ぶ商品を作っていくことが、仕事に対してのモチベーションを高めることになると思います。

「物事を看る」ということ

Q.秋田工場の基本方針の中に、「For youの気持ちで物事を看ることを心がけ・・・」という一節がありましたが、物事を“看る”という漢字を使っておられますね

A.物事をただ見ているだけでは何が起こっているか分かりずらいと思います。看護するのと同じで、「看る力」を備えようと伝えます。その意味での「看る」は、奥が深いですよね。

【聞き手】診断する という意味でしょうか?

そうです。「物事はすべて看なさい」ということです。その中に、お客様の心の声という意味も入っているでしょうし、医師と同じではないでしょうか?言葉だけではなく、内面に秘めたものまで看なさいという意味だと思います。

機械の導入について

Q.タレパンとプレスブレーキを導入していただきましたが、機械を導入することになった理由は?

A.いま建築需要・住宅着工件数も減少傾向にあり、シャッターの需要が減ってきていると認識しています。

それに対して、SDというスチールドアの市場が年々拡大しています。全国の工場でSDドアを作ろうということを2年くらい前から始めています。

それを作るためには、タレットパンチプレスが必要となりました。シャッターのためではなく、ドアを作るために導入しました。プレスブレーキも、ドアの生産用と想定しています。

Q.機械を導入するにあたって、どのような点を重視されるのでしょうか?

A.やはり、専門家であることでしょうか。瀬戸口は、ずっと設備担当をしておりまして、やりたい作業と機械設備について話ができる方と相談したいと思っていたようです。

【瀬戸口課長】
機械の機能的なところでいうと、20t以上・4×8を超えるスペックがドア生産のために必要でした。「●●のような加工を行いたいので」という話をしながら、こちらのニーズにあう機械の提案をほしかったです。タレパンは、PEGAシリーズにしたのですが、オペレータが使ったことがあるということも重要でした。

もう一つあげるとすると、やっぱり、アフターフォローだと思います。安かろう・悪かろうというのを入れても結局長い目で見ると、いくら中古をいれても、10年くらいつかう機械ですので、その間トラブルなく使えるかどうかを見極めることでしょうか。新品であればメーカーさんから買います。

それを選ぶ基準というのが、売って終わりの商社さんではなくて、技術の人がいる会社から買うというのが重要でしょう。

Q.どのような効果を期待されるのでしょうか?

A.新しい製品への取り組みです。現在のところ、秋田工場ではスチールドアは作っておりません。系列会社が山形にあり、繁忙期になるとキャパオーバーになってしまいます。

【瀬戸口課長】
ドアを作るスキルについては、オペレータも勉強しているので、準備できています。あとは、タレパンとベンダーも使って、穴あけ・曲げが今の設備では、秋田工場では物理的にできない。それこそ、ボール盤であけるとか、ジグゾー、プラズマであけるとかになってしまうのが現状です。

ドアですと、パネルを例として考えた場合、2枚使って両面を合わせるので、きっちり位置を合わせておかないと、鍵やノブとかがつかない。

当然、それと合わせる枠についてもドアチェッカーの部分、ノブのストライカーの部分など、そのあたりの位置だしを行うためにも、タレパン加工が必要になります。

メカニーとの関わり

Q.私どもとの取引のきっかけは?

A.本社に製造企画部があるのですが、秋田でも機械を入れたいよというという相談をしていたところ、取引のある業者さんから「メカニーさんという会社があるよ」というお話しからお付き合いが始まりました。中古機械の買取も販売もしていますよ ということで紹介していただいたのが、取引のきっかけとなります。

Q.はじめは2014年に取引がありました。それ以後、何台かの取引をしていただいております。継続して取引していただいている理由は、どのようなところにあるのでしょうか?

A.【瀬戸口課長】
まずは、フットワークが一番いいと思います。営業だけではなく、技術もしっかりしていますので、そこは大きいですね。アフターフォローがちゃんとできますので。あと、人間性でしょうか?

【森田工場長】
人間性です。いろいろな話ができないと、仕事って、人と人とのつながりが一番の財産だと思っていますから。仕事の話だけ、杓子定規にされる方とだと・・・長くお付き合いさせていただく理由は、人になると思っています。

「For you」ということをよく言っているのですが、経営理念でも「お客様の立場に立って行動します」となっています。お客様が困っていることをやっていただける企業・人というのは、すごく大切にしたいんですよ。

こちらが困っていれば、助けてくれる。相手が困っていれば、こちらが助ける。そういった関係を私は、お付き合いをする中での、自分の中で大切なファクターと思っています。

Q.今後のメカニーへの期待は?

A.【森田工場長】
東北に進出してほしい、近くに来てほしいというのはあります。期待していることは特にないです。今のままで十分だと思っています。

【瀬戸口課長】
滋賀の遠いところから呼べば来てもらえるだけで、ありがたいです。

工場長と担当者
課長

終わりに

Q.文化シヤッターをひとことで表すと?

A.【森田工場長】
働いている立場からですと、すごくいい会社だと思います。お世辞抜きで、社員のことを考えてくれる会社という気はします。他の方にぜひ入ってくださいとお勧めできる会社だと、自分では思っています。

商品を生産している工場の場合、別会社・協力工場の人たちと同じ工場内で一緒に働く場合があります。 他社さんでも同じ仕組みをとっているところも多いと思いますが、別会社のため、意見を言いずらい雰囲気のところもあると思います。

文化シヤッターは、どこの工場にいっても、そのようなことはない。協力会社さんと一緒にモノを作っていくと思っています。

呼び方も、協力会社さんと言わずに、従業員と言います。社員は社員ですが、協力会社さんもここの工場で働いてくれている従業員だと思っています。従業員とともにやっていく、文化シヤッターのどの工場にいっても、その体質はあると思います。

【聞き手】
その一体感は企業文化でしょうか?

【森田工場長】
だと思います。外注さんも協力会社さんも、通常の社員と別の対応をすることはありません。

【瀬戸口課長】
いまでこそ、法律上言われているので作業着が違ったり、生産ラインとかで区切っていますけど、昔は同じ作業着を着て、うちの社員か協力会社かわかりませんでした。 同じことをしているので区別するなと言われます。

【聞き手】
それはお二人がずっと若いころから変わらないことなのでしょうか?

【お二人】
ずっとそうですね。

【聞き手】
業務になれている方に多ければ、いろいろ教えてもらえたり、助けてくれる先輩がいてくれると心強いですね。人材を大切にすることは、とても理に適っていると思います。

Q.どのような人材と一緒に働けるとうれしいでしょうか?

A.【森田工場長】
私が考える人材は、自ら考え行動できる人間です。

【瀬戸口課長】
工場長と言ったことと同じで、付け加えるとすると、働くこと・仕事をすることにまじめな人間ですね。

【聞き手】
例えば、どういう時にその真面目さがわかるのでしょうか?

【瀬戸口課長】
なんでもやっていこうと思ってくれる人でしょうか。途中で、やめたと言わずに最後まで根気よくやってくれることですね。仕事って、トラブルを解決していくことばかりだと思うので、それを根気よくやってくれる人材でしょうか。

【森田工場長】
他社さんで言われていたことと記憶していますが、私がよく言っているのは、「仕事をしよう」という表現を使います。

この場合、仕事の意味は「作業プラス改善」となります。「普通にやっているのは作業だよ。作業プラス改善があって、初めて仕事になるよ」。なので、仕事をしてくださいと言っています。

Q.今後、文化シヤッターという会社に入りたいなという新卒や転職を考えているみなさんに、ひとことお願いします

A.森田工場長】
「技術の文化」と昔から言われていまして、新しいものに挑戦していく、新しい製品をいち早く世に送り出すという考え方があります。

技術系の方であれば、新製品の開発などを手がけたときに、そういった話を聞いてくれる会社だということが一つ。

営業の方であれば、本当に家族的な会社という印象が強いです。どんな話でも、どんな要望でも聞く耳をもってもらえる。 それが、実行できるかどうかは、別の話になりますが、聞いてくれるだけでもありがたいと思います。

そして、明るく元気な人を歓迎します。

担当者より

Q.私も勉強させていただきました

森田工場長・瀬戸口課長のお話を聞いていて、私の好きな言葉と共通する部分が多いと感じます。

「忘己利他(もうこりた)」という言葉で、「己を忘れて、他人を利する」という意味になります。自分にやってほしいと思うことを人にしてあげる、それによって自らも幸せを感じることができるという言葉です。

同様に、「諸国客衆繁盛」という言葉も事務所内に飾られていました。使う文字は違えど、根底にある心は共通するのではないかと思います。

私もこちらの精神を忘れずに、長いお付き合いをお願いしたいと存じます。

社是

聞き手より

Q.取材させていただきありがとうございました

A.機械を運び込む業務に同行してお話を聞きに行ったため、朝8:00過ぎから暗くなるまで現地で同席させていただきました。休日を使っての搬入のため、稼働していない工場内を見学し、設置してあるシャッターの説明を聞いたりと丁寧な対応をしていただきました。

企業理念や考え方、会社への思い、自らの経験など、とても多くの示唆に富んだ話をしていただき、社会人・企業人として学びが多い時間を過ごすことができたと感じます。

驚いたのが、午後から協力会社の方々が機械搬入の様子を見に来られていたことです。上司から指示があったわけではなく、「月曜日からの仕事のために段取りや状況を確認しています」とのお話でした。これが前述した「看る」ということにつながっているのかなとの印象を持ちました。

こちらの方々の対応を見ると、一人のユーザーとして安心します。「自ら考えて動く」ということを実践している工場で作られた商品ならば、ていねいな仕事でしてくれると考えます。