ご購入者/有限会社近江工業所様
有限会社近江工業所 様は、プレス機械での製作をメインとして、様々な取引先より相談された難度の高い部品製作を手掛けいる。今回、弊社のお客様として専務取締役 西村様にお話をお聞きした。
制作事例(クリックで画像が拡大できます)
会社概要
Q.御社の概要についてお聞かせください。
A.昭和53年に創業し、プレス加工を主としてで業務を行ってまいりました。創業当初は、巻線バネ・板バネから細工バネなどを手掛け、その後プレス加工を行い今に至っております。プレス機械のロボットラインを2ライン導入しておりますので、多量生産のオーダーにも対応しております。
仕事への姿勢
Q.ご苦労なさったお仕事があるそうですね
A.あるお客様より、「部品の3つの部分でゼロ原点を定め、さらにその3部分の8か所の高さ誤差を0.05mm以内でお願いしたい」という仕事がありました(下記図)。髪の毛の太さが0.1~0.2mmですので、それより細かいレベルをプレス加工で行うことは、通常では考えられませんでした。しかも、朝・昼・晩・夏・冬で機械や材料のコンディションが変わってきます。「プレス加工ではきついと感じます」と先方にお話ししましたが、「何とかしてほしい」と相談され、今に至ります。当時は寝ないで仕事をしました。
Q.なぜ、そこまでできたのでしょうか?
A.「いっぺんやってみようか」という言葉からはじまるからです。「できへん」「やめておこう」という言葉は好きではありません。今までできなかった加工をチャレンジ精神を持って向き合うことです。「近江さんに持っていけば何とかしてくれるかも・・・」と言っていただきたいです。
Q.どのように答えを探してきたのでしょうか?
A.「模索」だと思います。いろいろ試して、探すことです。「この方法は無いかな~」と思うような手順で加工してみたりします。いろいろなやり方を行っていると「あれ?」とうまくいくときがあります。その方法を見つけていくと面白いです。趣味になっている場合もあります。
新規機械導入の契機
Q.新しい機械を導入しようと思ったきっかけは?
A.「●●の商品を作っていくことになりそうだ」→「では、新しい設備を入れようか」→「その設備があるなら、●●の商品を作ってもらえないか」というお話の中で導入してきました。今までは、1つのロボットラインしか保有していなかったのですが、稼働が激しいため追加のラインがほしいなと思っておりました。新規のロボットラインを導入したことで、加工技術の幅も広がりましたし宣伝にもなったようです。設備は仕事にとって大切だと思います。
Q.今後、伸ばしていきたい業務は?
A.得意としているのは、プレスでの「絞り加工」です。ただ、最近「このような案件は無理かな・・・」とお客様から相談された事例があります。通常、ドリル加工で行う部分をプレス加工で実施できるように試行錯誤しております(ページ上部制作事例)。後工程での処理をなるべく減らしながら、ひずみを少なくして抜くように工夫しました。プレス加工でここまで可能になりました。
弊社への評価
Q.弊社から機械を購入していただき、良かった点は?
A.担当者の方が頼もしいです。限られたプレス機だけでなく、その他の機械設備についても、レパートリー広く相談に乗ってくれます。若いころからのお付き合いなので、呼吸があうと思います。同じ取り引きをするのでも、背景を知ってもらい、実現したいこと・求めるものを理解してもらってから提案してもらうようにしています。
メカニー担当者より
Q.職人さんだと思います。
A.「”できない”と言ってしまうよりも、まずはやってみる」タイプの職人気質のかたです。「これをやって会社に利益が残るのかな・・・」と周りが心配してしまうこともあったかもしれません。しかし、そこを粘りと工夫とひらめきで打ち破ってきたかたです。プレスに関してのエキスパートだと思います。
Q.有限会社近江工業所へのお問い合わせは?
A.依頼したい業務や相談したいことなどがありましたら、077-547-2644までお電話いただきたいと存じます。一度弊社でヒアリングさせていただきまして、先方にご連絡させていただきます。