メンテナンス事例 MAINTENANCE CASE

PEGAにおけるメンテナンス事例

メンテナンス事例/タレットパンチプレス

ガタによる精度不良が発生などメンテナンス例

当社で対応した事例ですが、他の全ての機械に当てはまるわけではありません。参考程度にお読みください

  1. 状況 1

    ①X軸方向のガタによる精度不良

    対応

    X軸方向のガタが大きく、追い抜き時、繋ぎ目の段差が大きいため精度不良が起こっていました。原因を調べたところ、X軸ボールネジと上部ターレットの磨耗、オートインデックスにおけるパンチスリーブ部の磨耗が主な原因と考えられます。

    まずはX軸ボールネジ、軸受けベアリング交換後に加工範囲の調整を行いました。その他、上部ターレット交換も含めインデックス部パンチスリーブ交換などが必要となると考えられます。

  2. 状況 2

    ②オートインデックスにおいて、金型の磨耗がはげしい

    対応

    インデックス部ガイドホルダー磨耗によるガタ。今回はキーのみを交換しました。交換後、芯確認。

  3. 状況 3

    ③オートインデックス駆動部下側。ポイント軸破損

    対応

    ターレット内(従動側)のブレーキ作動部に抜カスが入り込んでブレーキが開放され、従動側ポイント軸が0度で無い状態でターレットが回転し、駆動側と接触したものと思われます。ポイント軸ASSY交換後組付け調整、芯出し。ブレーキ部抜きカス除去後ダイホルダー芯出し。

  4. 状況 4

    ④オートインデックスで加工後、次のステーションへのターレット回転が遅い(時々アラーム)

    対応

    インデックスブレーキ用エアーシリンダー部、抜きカス等異物が付着し動作不良となっておりました。清掃後動作確認およびユーザー指導を行いました。

  5. 状況 5

    ⑤曲げ精度不良が発生

    対応

    (事例その1)下部テーブル平行上昇が不良でありました。ガイドローラー増し締め、圧縮ゴマにて平行度調整、700TON加圧にて圧縮コマ増し締め、無負荷にて上昇時(0-0)、100TON加圧時(0-マイナス0.15)、再度点検調整が必要となります。

     (事例その2)中間板カーブ不良及びテーブル平行度不良となっておりました。テーブル平行度及び、中間板カーブ調整後、試し曲げ。*上部テーブルに取り付けられたスペーサーブロックが加圧時に多少ガタが発生していると思われ、その分の誤差があります。そのため、最大加圧(150ton)時に圧縮ゴマ増し締め及びスペーサーブロック取り付け部増し締め後、テーブル平行調整、中間板カーブ調整、試し曲げ精度確認。スペーサーブロックとバッグゲージストレッチの平行度に最大0.35ミリの誤差があり、シム調整にて±0.1ミリとなりました。

  6. 状況 6

    ⑥曲げ通り精度不良

    対応

    金型磨耗及び中間板カーブ不良と思われます。中間板カーブ調整、金型レイアウト位置変更いたしました。

  7. 状況 7

    ⑦切断寸法精度不良(バッグゲージ)

    対応

    バッグゲージ上昇/下降のエアー配管不良。上昇/下降動作連結部φ6スプリングピン折損により、歪みが生じ精度不良。上昇/下降連結部のφ6スプリングピンを打ち直して、高さ調整、歪み直しにて、取付調整。ダイヤルゲージにてバッグゲージ寸法出し、切断寸法確認。

  8. 状況 8

    ⑧製品精度不良、X軸ガタ発生。また、以前よりX軸サーボアラーム

    対応

    軸受アンギュラベアリング摩耗。また、X軸ボールネジ摩耗しておりました。ユーザー様にてX軸ボールネジの清掃を行った事により、サーボアラームは出なくなったと報告を受けました。今回、X軸モーターブラシの清掃、ギヤBOXオイルの交換実施また、ガタ部の確認としまして、ボールネジの振れは±0.5㎜あり一定方向に負荷をかけ、戻ってこない距離が0.1㎜ありました。X軸部品交換の見積を提出致しました。